自費訪問看護があなたの未来を変える

身体的な負担に苦しむ方々が、制限された生活を諦めずに前向きに生きる方法を見つける道があります。

自費の訪問看護は、その道を切り拓く希望の光となるでしょう。

痰が多く頻回の吸引が必要でも外出したい、ベッドから動けなくても外の風景を感じたい・・・

そんな希望に寄り添い、解決策を見出すことは自費の訪問看護の役割の一つです。訪問看護を利用して制限された生活から解放され、自由な時間を手に入れましょう。

この記事では、自費の訪問看護の広範なケアサービスとその使命についてご紹介します。

公的保険制度の訪問看護と自費の訪問看護

訪問看護とは

看護師が地域で療養している方のお宅などへ訪問し、医師の指示のもと医療行為をしたり日常生活上の支援をおこなうサービスです。

公的保険制度の訪問看護とは
介護保険や医療保険を利用して提供する訪問看護サービスを指します。

公的財源から費用を賄っているため、自由なサービスを受けられるわけではありません。病気の管理や日常生活を維持するために必要度の高い支援に限られます。

自費の訪問看護とは
公的保険制度を利用しないで、全額自己負担で利用する訪問看護サービスです。

サービスを受けるにあたり制約はなく、提供側と利用者の合意によりサービスをカスタマイズできます。

 ✔️公費が適用になる訪問看護は、制約付きのサポート
 ✔️自費の訪問看護は、制約に縛られないサポート

 

保険内の訪問看護と自費訪問看護:それぞれの特徴

保険内の訪問看護にできること

保険内の訪問看護では、体調面や生活面において必要度の高いサポートが提供されます。

具体的な支援内容は利用者によって異なります。

例えば、食事ができない場合は栄養不良や衰弱のリスクがあります。また、自身で体を動かせない場合は運動機能低下やセルフケア能力の低下、生活上の困難が生じる恐れがあります。外出ができない場合は社会的な刺激や交流が減り、うつや認知症の発病リスクが高まります。

このような個々の状況に合わせて、優先度を見極めながら支援が提供されます。

具体的には医療管理、栄養支援、リハビリテーション、話し相手など、利用者の健全な生活を支えるために必要なケアを提供します。

利用頻度や時間、サービスを受ける場所は、利用者の病気や医療依存度などによりルールが決められています。

自費訪問看護にできること

一方、自費の訪問看護では、特に利用の制限はありません。

利用頻度、場所、ケアの内容など、利用者が全てをカスタマイズしてサービスを依頼することができます(ただし、提供されるサービスはあくまで訪問看護です。看護師の専門性を活かした支援になります。)

生活の質を高めるためには、安心・安全な生活を維持するだけでなく、たまには外出や旅行を楽しんだり、介護者に十分な休息を与えることも重要です。自費の訪問看護では、体調や生活維持において優先度は低いけれど、生活の質を向上させるために必要な支援も提供することができます。

もちろん公費の訪問看護と同じく、医療管理、栄養支援、リハビリテーションなど、健康や生活維持において必要度の高いサービスも提供可能です。

また、保険内の訪問看護では滞在できる時間が限られており、時間的不足にて十分なケアを提供できない場合があります。そのようなケースでは、自費訪問看護を追加利用しサービスの穴埋め的役割を期待することができます。

 

保険内と自費の訪問看護、どちらが適しているの?

保険内の訪問看護を利用するべき場合、以下のポイントが挙げられます。

  • 料金が安く、一般的には1~3割程度の負担でサービスを受けることができます。
  • 自宅での介護や療養には継続的にコストがかかります。保険内の訪問看護を利用することで、コストを抑えながら安心して在宅生活を続けることができます。

 

一方、自費の訪問看護を検討する場合には、以下のような観点が重要です。

  • 保険内の範囲ではカバーされない特定のサービスや個別のニーズに対応する必要がある場合に適しています。
  • 利用者が自由にサービス内容や利用時間をカスタマイズできます。

どちらを選ぶかは、ご自身やご家族の状況やニーズによって異なります。保険内の訪問看護は経済的な負担を軽減しながら基本的なケアを受けることができますが、自費の訪問看護は特定のニーズに合わせた柔軟なサービスを提供してくれます。

 
保険制度と自費の訪問看護の違い

より詳しく確認したい方は以下をご覧ください。

  医療保険 介護保険 自費
対象者

・介護保険が対象とならない方のうち、医師が必要性を認めた方(乳幼児~高齢者)

・介護保険対象者であっても、厚生労働大臣の定める疾病等に該当する方

・認知症を除く精神訪問看護対象者

・40歳以上64歳未満で、16特定疾患に該当する方
・65歳以上
上記のいずれかに該当し、要支援・要介護の認定を受けた方
看護師の介入を必要としているすべての人
利用回数・時間・場所 ・週に1~3回、1回30~90分
・厚生労働大臣の定める条件に該当する方、特別訪問指示期間中は週4回以上の利用が可能
・サービス提供場所は居住する場所(自宅、介護施設)
個別のケアプランによって利用回数を決定。他のサービス(介護ヘルパー、福祉用具など)も含めて限度額内で収まるようにプラン二ングされる。
利用時間は①20分未満②30分未満③30分以上60分未満④60分以上90分未満のいずれか
・サービス提供場所は主に居住する場所(自宅、介護施設)、必要性が的確と判断されれば通院や買い物付き添いなど近隣への外出にも対応
時間・場所・回数に制限なし
費用

年齢・所得に応じて1 ~3割負担(料金は診療報酬制度により一律)

年齢・所得に応じて1~3割負担、支給限度額を超えた場合の超過分は全額自己負担 全額自己負担 相場は1時間6000~8000円

 

✔️どこまで公的保険が適用するかは個々の医師指示書や看護計画によっても異なります。利用者の状況や介護状況などの要件を考慮し、看護師と相談しながら最適な選択をしましょう。

 

自費利用で高品質なケアを手に入れよう:自費訪問看護サービスの活用事例

医療依存度が高い方の場合

最近では在宅でも様々な医療サービスを受けることができます。吸引、経管栄養、人工呼吸器、酸素療法、カテーテル留置などを利用しながら自宅で生活されている方々が多くいます。

しかし、医療依存度や身体状態によっては、機器のトラブルや体調の変化に対処するまでに時間がかかることで、危険な状態に陥る可能性があります。例えば、頻回の吸引が必要な方や呼吸器を装着中で換気異常を起こしやすい方などです。

このような重篤な状態が予想され、厚労省の定める条件に該当する(例:人工呼吸器の使用)場合、医療保険が適用されることが一般的です。なお、医療保険の範囲内では、訪問看護は1日1回で60〜90分が限度とされています。

しかしながら、実情は利用者の状態変動が大きかったり、医療機器のトラブルなどにより、頻回のサポートを必要とします。介護者が全て対応できたとしても、介護は休みがなく夜や早朝も行われます。一日中介護することは大きな負担であり、介護者自身の休息や家事、日常の予定にも時間が必要です。

【自費の訪問看護の活用例】

公費サービスや家族の介護の合間に、自費の訪問看護を活用することで、利用者がひとりで過ごす時間を減らすことができます。訪問看護の専門的なケアを受けながら、介護者の負担を軽減し、ご自身の時間を確保することができます。

 

家族が長時間家を空ける場合
ショートステイの利用は一つの対策ですが、施設の空きがない、個別の質の高い介護を希望する、医療行為に対応した施設が少ない、移送の負担が大きい、施設利用に抵抗があるなど、さまざまな理由により困難な場合もあります。

【自費の訪問看護の活用例】

例えば、1日1回の体調管理や様子の観察、経管栄養や注射などが必要な時間帯だけ利用することができます。また、サービス提供側との合意があれば泊まり込みでサポート受けることも可能です。

 

利用者が外出したいとき
介護度が高い方や体調が不安定な方、持続的で頻繁な医療行為を必要としている方(酸素や吸引など)は、外出する際に不安があるかと思います。

【自費の訪問看護の活用例】

自費の訪問看護を利用することで、移動時のサポートや目的地での待ち合わせ、旅行に同伴するなどが可能です。

外出先でも、医療ケアを受けながら安心して過ごすことができます。

 

入院しても慣れたスタッフに対応してほしいとき
重い障害や意思疎通の困難がある方は、慣れたスタッフに対応してほしいと感じることがあります。関係性が築かれている人であれば、言葉で伝えずとも察してもらったり、体の弱い部分を理解して安心して任せることができます。
しかし制度上、入院中は公費の訪問看護や介護保険サービスを利用することはできません。

【自費の訪問看護の活用例】

自費の訪問看護を利用することで、入院中でも病院スタッフとは別に一対一の看護を受けることができ、必要な時に迅速に対応したり、家族と連携し解決策を増やすことができます。それが慣れたスタッフであれば、連携もスムーズでありより安心です。

✔️なお、障害者手帳をお持ちの方で、日常的に在宅訪問介護を受けており、最重度の障害がある方は、「重度訪問介護」という障害者制度を利用できます。これにより、医療機関内でも慣れ親しんだ介護士を保険内で利用できるという制度です。本来は同じ時間枠で複数の保険サービスを利用することはできないので、医療機関を利用中に介護保険サービスを使うことができません。しかし、「重度訪問介護」では例外として認められています。

 

 

以上のように、自費の訪問看護は医療依存度が高い方や家族の長時間不在時、外出したいとき、入院時の慣れたスタッフへの対応など、さまざまな場面で活用することができます。自費利用によって高品質なケアを手に入れ、より充実した生活を送ることができるでしょう。

 

他にも以下のようなケアが可能です。
・精神的なサポート
・症状に合わせたリハビリ
・退院時のフォローアップ
・末期の方の快適な環境づくりや痛みの管理
・家族への介護相談
・嚥下状態に応じた食事や栄養補助食品の選定・提案
・通院支援
これらは看護支援の一部に過ぎず、より個別性の高いケアを検討することが可能です。
✔️自費でも公費でも資格を有した看護師がケアを提供するため、基本的にできることは同じです。(ただし、医師の指示書の取得が難しい場合は医療行為はできません。また希望があっても身体上の危険が大きい場合などは実施が難しいこともあります)
 

自費訪問看護が叶える、夢を諦めずに生きる力

病気や障害により身体的な負担を抱えている方々は、多くのことを諦めざるを得ない現実に直面しているかもしれません。しかし、制限された生活が当たり前ではないし、諦めることが当たり前ではないということを私は伝えたいです。

例えば、「痰が多く頻回の吸引が必要だけれど、それでも観劇を見に行きたい」と思う方、

「ベッドから起き上がれないけれど、外の景色や空気に触れたい」と願う方々がいます。

私はこれまで多くの方の声を聞いてきましたし、諦めてきた人々を見てきました。

 

確かに制限はありますし、困難も大きいでしょう。

しかし、制限された生活に順応するだけではなく、まだまだできることがあります。

そして、そのサポートを提供できる場所も探せばきっと見つかります。

 

自費の訪問看護は、幅広いケアサービスを提供しています。その中でも、個々の利用者の思いに寄り添い、「できないことをできるようにする」という使命を果たしています。

あなたの生活を実現するために、自費の訪問看護は大きな役割を担える数少ない存在です。

だからこそ、自費訪問看護を利用して、制限された生活から解放され、少しでも思い描いていた時間を手に入れましょう。自費の訪問看護があなたにとっての希望となり、自由な生活を取り戻す手助けとなることを願っています。

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE